インタビュー


T先生 卒後11年目 広島大学卒 広島市民病院 (2022年インタビュー)

 

学生の頃、組織学は大の苦手で、大学3年生で病理学の授業を受けたときも、内容が全く理解できませんでした。「病理医にはならないから別にいいや」と思った記憶があります。不真面目な学生だったこともあり、当時学んだ病理学の知識で、今も残っているものは片手で数えられると思います。 本格的に興味を持ち始めたのは大学5年生の頃です。一つの臓器だけでなく、全身の疾患を見ることができるという点に惹かれました。また、6年生の皮膚科の卒業試験では、教科書に載っていた組織写真に魅せられて、試験勉強そっちのけで眺めていた記憶があります。そのころから、病理医になって、標本を見たいと強く思うようになりました。

 

病理学は専門分野が各臓器に渡っており、その中でも診断に重きを置く先生、研究に重きを置く先生など幅広い働き方があります。また、当直や緊急のある臨床科と比べて安定して仕事ができる点も良い点だと思います。少しでも病理診断に興味がある医学生・研修医の先生は是非、岡山大学腫瘍病理/第二病理を訪ねてみてください。


O先生 福山医療センター (2022年インタビュー)

 

現在、3人の子育てをしながら、福山医療センター病理診断科で常勤病理医として働いています。消化器内科で専門医を取得後に、腫瘍病理に入局して病理専門医を取得しました。内科から病理に転科して本当に良かったと思っています。コロナ禍で学級閉鎖や休園も多いですが、非常勤の先生方に切り出しを助けていただいたり、標本診断は外来診療とは違って夜中や早朝でも可能なので、臨機応変に対応させていただいております。ライフワークバランスのとりやすい科だと思います。 


I先生 卒後9年目 腫瘍病理 助教 (2022年インタビュー)

 

 岡山大学医学部在学中の学部3回生頃から腫瘍病理の教室で研究を始めました。リンパ腫の研究で、学部5回生、研修医の時にoriginal articleをfirst authorで執筆し、ART programを利用して初期研修を含めて3年で大学院を早期修了しました。病理組織検体を利用した腫瘍の研究は、時間に追われることがなくマイペースで行うことができるため、学生の頃からでも取り組みやすいと思います。山元先生は、さまざまな腫瘍に応用できる手法(PCR, FISH, 免疫染色、NGS etc)を用いて、自身の興味のある腫瘍の研究をサポートしてくださります。研究に興味のある学生さんは、ぜひ教室までご連絡ください!